漫談家綾小路きみまろ(62)が17日、2年9カ月ぶりの5枚目CD「爆笑スーパーライブ第5集!

 ~いろいろ言うけど、気にしてね!?~」発売記念イベントを東京・銀座の山野楽器で行った。中高年夫婦の生態を64分のCDで描写。「子供が出ていったらこうなるんだよという夫婦の悲哀の物語。愛のある毒舌です」と話した。

 現在62歳だが、10年前から年間約100本のライブを欠かさず続けている。本人の「伝わらないから」というこだわりで、2000人規模までの会場しか使わず、10年間の全てのライブが完売で、前方席はプレミアとなっている。

 「お客さんが連日満杯。いつまで続くんだろう」と不安もあるというが、ジョギングで体を鍛え、薬で痛風を抑えながら、気力で公演を続けている。「最近は40分くらい話すと唇の両脇に泡が出てる。でも体力が続く限り、ろれつが回る限り、倒れるまでやりたい」と生涯現役を宣言した。

 これまでCD6枚とDVD4枚を発売し、計510万枚を売り上げている。関係者は「漫談では異例中の異例」という。この日発売された最新CDの初回出荷枚数は5万枚。綾小路は10年間、人気がまったく衰えないことについて、「潜伏期間30年の中で培ってきたものがあるんです。お客さんの顔を見ただけで、どの程度突っ込んでいいか分かる。最近はSMAPの香取慎吾さんと共演して、おかげさまで、20代~40代、50代のファンも(ライブに)おいでになるようになった。これからも痛んだ中高年をほぐすポジションで頑張ります」と話していた。