俳優山本耕史(36)が17日、大阪市内で、主演舞台「音楽劇

 ヴォイッェク」の取材会を開き、男女の恋愛観を語った。作品は、1821年にドイツで起こった殺人事件をもとに、作家ゲオルク・ビューヒナーが描いた戯曲をもとにした舞台。山本は、最愛の妻を愛し過ぎたがゆえ、不倫を疑い、殺害してしまったヴォイツェクを演じる。

 まず、「尋常ではない(役柄の)世界観で、精神面で異常があった」と役柄を分析。妻の心が夫から離れた点も愛の深さゆえと見て「妻から見ても、自分の話をきっちり聞いてくれる男がいたら、そちらに気を奪われるかもしれない。僕には妻がいませんけど、男なら(妻が安心して身を委ねられるよう)引っ張っていかないと。自分の中の自信、誇りは失わないようにしないといけない。僕はそうしたい」と語った。

 不倫にも言及し、「男は浮気するもので、女の浮気は許さない、とか、そういう意見もありますけど、僕も男と女の浮気について考えてみた」。自分の父、母に置き換えて考えると「正直に言えば、やっぱり父なら『しょうがないな』と思えるかもしれないけど、母だったら衝撃的。嫌ですね」と話していた。

 舞台は10月4~14日に東京・赤坂ACTシアター、同25~27日に大阪・シアターBRAVA!で上演される。