「平成25年度

 NHK新人演芸大賞(落語部門)」が18日、NHK大阪ホールで行われ、東京予選を勝ち抜いた鈴々舎馬るこ(れいれいしゃ・まるこ=33)が優勝した。

 馬るこは03年5月、鈴々舎馬風(73)に師事し、06年5月に二ツ目昇進。この日は、前座ネタ「平林」に、鈴々舎の芸風でもある歌謡曲を取り入れ、新作風のオリジナルに仕上げた。馬るこは「師匠の芸風を取り入れて優勝できたのがうれしい」と安心したような笑みを浮かべた。

 前川清や森昌子の楽曲をネタに取り入れたが、それは、地方公演が多く「地方に行くと、懐メロを入れた方が盛り上がりやすい」との経験値から得た芸風だった。今回の優勝賞金は50万円。使い道は「師匠やお世話になった方々とカラオケ大会を開きたい」とか。私生活ではGLAYらが十八番だが、師匠らの前では「前川清を歌います」と、カラオケでも恩返しを宣言していた。