シンガーソングライターで俳優の加藤和樹(29)が大阪市内でインタビューに応え、11月20日にリリースするミニアルバム「TOYBOX」をPRした。ソロデビュー7周年を迎えた今年は4月にシングル「軌跡」をリリース、7月7日に記念ライブを行うなど充実一途。同時に舞台活動も本格化させ、9~10月にはミュージカル「ロミオ&ジュリエット」に出演、昨日千秋楽を迎えた。「舞台を見慣れているお客様が多い中、(城田優ら)多彩な共演者と切磋琢磨しながら得た経験が大きかった」と自身の成長を実感した。

 そんな多忙を極める中での新アルバム制作となったが、特に苦労したのはレコーディングだった。「発声方法がミュージカルと違うので、切り替えが難しくて戸惑いました」。だが、アルバムのリード曲『あいことば』など加藤自作の聞かせる楽曲が完成。デビューから加藤の音楽活動を支えたハイロウズ大島賢治ら制作陣も満足の1枚となった。

 「僕は雨男なんですが、『セイテンノへキレキ』という収録曲は雨のいいところ、悪いところ両方を描きたかった。人っていいところばかり見るけど、何事も表があれば裏もある。闇の方も知らないと強くなれないと思うんです」。「音楽」と「舞台」の両輪を力に成長を続ける加藤自身を映すような1枚に仕上がった。

 13日には大阪・梅田AKASO、14日が愛知・名古屋ELL、21日が東京・渋谷DUOでアコースティックライブも決定。一方、舞台は来年年明けに「真田十勇士」、4、5月には世界初演となる注目のミュージカル「レディ・ベス」で帝国劇場の舞台を踏む。