放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は13日、不適切な演出で11月に放送を打ち切ったフジテレビのバラエティー番組「ほこ×たて」について、「真剣勝負を前提にして見ていた視聴者の信頼を裏切った」として、審議対象とすることを決めた。

 同委員会は今後、番組関係者へのヒアリングなどを行う。川端和治委員長は「真剣勝負というコンセプトで売り込み、視聴率や賞をとってきた番組。積み重ねてきたものを裏切ったことは問題だ」と述べた。

 「ほこ×たて」では、無線操縦の車などを射撃手が撃つ対決企画で対戦順を入れ替えたり、サルの首に釣り糸を付けて無線操縦の車を追い掛けさせたりするなど、計6件の不適切な演出がフジテレビの社内調査で確認されている。