歌舞伎俳優市川海老蔵(36)が2日、能楽、オペラとコラボレーションする南座公演「源氏物語」(4月5~21日)を京都市内で発表した。海老蔵の歌舞伎、カウンターテナー歌手のアンソニー・ロス・コンスタンツォと能楽。異種3文化の“共演”で、新しい源氏物語が誕生する。

 海老蔵は「企画から参加し、京都で紫式部が書いた源氏物語を、歌舞伎と同じぐらいの伝統があるオペラ、そして歴史の深いお能とともに制作できる。オーバーではなく京都に新しい歴史、文化を刻めるのではないかと思っています」と笑顔で語った。

 会見には、山田啓二京都府知事も同席し、京都文化を世界に広げたいとして、海老蔵に協力を要請。海老蔵は、鴨川の河原で歌舞伎踊りが披露された歴史を引き合いに、知事に「臨設(舞台)を作っていただければ、鴨川で舞い、世界に」と提案した。

 また、3月6日初日の熊本八千代座での舞台で、初お目見えする予定の長女麗禾(れいか)ちゃん(2)が、出演を渋り始めたという件については、苦笑しながら「まだ(やっぱり出るとは)言ってません」。ただ、本格的な初舞台ではなく「初お目見えですし、誰かに抱かれて出る形。気分が悪いときは出ない時もあるかもしれない」と、話していた。