歌手谷村新司(65)が2日、東京・丸善丸の内本店で、著書「谷村新司の不思議すぎる話」の刊行記念イベントで、代表曲「昴」完成の秘話を明かした。

 曲を作る過程について「メロディーがいっぺんに来る感じで、どっかから自分の中に来るものなんです。時間とか、場所は関係ない」と説明。「『昴』の歌詞が浮かんだのは、引っ越しの最中だった。段ボールに囲まれてる時に『さらば昴よ』ってメロディーができた。急いで書き留めていって、そのまま床に寝っ転がって曲を書いていました」と笑った。

 04年に中国・上海音楽院で教授を務めたことを振り返り「生徒たちとの会話の中で、自分が知ってるはずのことを何も知らないって気付かされた」と話した。著書については「この中にはいろいろなキラキラしたものが入っています。読んでいただければ、ときめきが始まると思う」とアピール。

 訪れた著書購入者のファン100人と握手した。