熊本県のキャラクター「くまモン」が6日、同県山鹿市にある国指定重要文化財の芝居小屋「八千代座」で、歌舞伎俳優の市川海老蔵の公演に特別出演した。初めて見えを切ってみせると、約750人の観客から大きな歓声が上がった。

 くまモンは、海老蔵や初お目見えとなる長女堀越麗禾ちゃん(2)を迎える役。足袋を履いた着物姿で登場し、演目「連獅子」のハイライトとなる獅子頭を回す振り付けも披露した。

 開演前には海老蔵と面会し、ポーズの指導を受けた。海老蔵は「娘もくまモンが好き。共演できて本当にうれしい」と話した。

 県によると、海老蔵とくまモンは昨年10月に初対面。その後、海老蔵から出演依頼があったという。くまモンが出演する「古典への誘い」と題する八千代座公演は10日まで。