今月7日に都内で開催された作曲家佐村河内守氏(50)の記者会見で、同氏が起立して質問を受けたフジテレビ軽部真一アナウンサーが10日、司会を務める同局系「めざましテレビ」で心境を明かした。

 佐村河内氏が髪を切り、ヒゲを剃り、サングラスを外して登場したことを振り返り、言った。

 「誰もが息をのみました。そして、話を聞いて、ああ、佐村河内守はいなかったんだな。私は虚像と向き合い、虚像としゃべっていたんだなと。それを伝えていた責任を痛感しましたし、むなしさが胸に去来しました。謝罪会見ではありましたが、彼の一番の思いは、『どうしてばれてしまったんだろう。どうして新垣(隆)氏はばらしてしてしまったのだろう』という無念の思い、遺憾の思いだったように感じました。それが伝わってきました」

 軽部アナは、同番組の取材を通して佐村河内氏と知り合い、演奏会に足を運ぶなどしていたことも明かした。それもあり、会見中、軽部アナがうなずくと、佐村河内氏もうなずき、自身が質問した際は起立してそれを聞いていたというが、その上で「余計やり切れなくなりました。でも、(この問題には)まだまだいろんなことが残っています。これで終わったわけではありません。1つの節目が終わっただけです」と語った。