「ラーメンの鬼」の異名で知られたラーメン店「支那(しな)そばや」店主の佐野実(さの・みのる)さんが11日午前2時57分、多臓器不全のため川崎市内の病院で死去した。63歳だった。

 素材を厳選し、麺やスープ、具にこだわり、ラーメンブームに大きな影響を与えた。客に対しても厳しく、かつては「私語、携帯電話禁止」「香水厳禁」などと店内に掲示したこともあった。そんな姿が「ラーメンの鬼」と呼ばれるようになり、TBS系「ガチンコ」など多くのテレビ番組やメディアに登場した。

 しかし8年ほど前から糖尿病を患い、体調不良に悩まされていた。