埼玉の県立高校の女性教諭が自分の子供の高校入学式に出席するため、担任を受け持つ1年生の入学式を欠席した問題を受け、「尾木ママ」の愛称で知られる教育評論家の尾木直樹氏(67)は15日、テレビ朝日系「情報満載ライブショー

 モーニングバード!」で「ありえない事態」とコメントした。

 「子供より仕事優先」という立場の尾木氏は「入学式に子供たちの前に立つというのは最低限の職責なんです」とした上で、「(入学式を欠席すると)保護者や生徒との基本的な信頼関係を形成できない」と指摘。「ブラック企業みたいに有給休暇を申請しても認めてくれないとか、そういう問題ではないんです」と訴えた。

 番組では、女性教諭への賛成意見も紹介。「高校の場合は副担任がいるのだからフォローしあうのが一般的」「他の保護者も仕事を休んで入学式に来ている」といった意見を挙げていた。また、「『入学式は休んだけれど良い先生だな』と思わせるようなフォローを後でしてくれれば」と条件をつける意見もあった。

 尾木氏は14日のブログで、「一番の責任者なのですから」と女性教諭の休暇申請を受理した校長がコメントするべきだとつづっている。