兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(岩崎文夫校長)で19日、約26倍の難関を突破した第102期生40人の入学式が開かれた。新入生を代表して、兵庫県加古川市出身の富永裕さんが「清く正しく美しくの教えを守り、立派な舞台人となります」とあいさつした。2年間、バレエや声楽などを学び、ことし創立100年を迎えた宝塚歌劇団への入団を目指す。

 午前10時、19都道府県から集まった新入生がグレーの制服に身を包み、笑顔で講堂に登場。1人ずつ名前を呼ばれると大きな声で「はい」と返事をし、ぴんと背筋を伸ばして立ち上がった。

 岩崎校長は「皆さんを迎えることができてうれしい。2年後、一層光り輝いた皆さんを歌劇団に送り出したい」と式辞を述べた。

 宝塚音楽学校は1913年に劇団「宝塚唱歌隊」として発足した。歌劇団は今月、創立100年を記念した式典や、歴代タカラジェンヌが出演する「夢の祭典」を開き、注目を集めた。