映画「そこのみにて光輝く」(呉美保監督)が19日、公開初日を迎え、都内で行われた舞台あいさつに主演の綾野剛(32)や共演の池脇千鶴(32)菅田将暉(21)らが出席した。

 北海道・函館の短い夏を舞台に、生きる目的を失った男と、愛をあきらめた女の出会いを叙情的に描いた作品。上映後に登壇した綾野は「こういった作品なので、皆さんがどんよりしてると思う。多少なりとも明るい気持ちで帰っていただきたいので」と、普段より高めのテンションであいさつした。

 菅田も「剛くんの香水のにおいがすると函館の撮影を思い出します」とノリノリで明かし、伊佐山ひろ子(61)も「綾野くんと池脇さんの海の中のラブシーンが良かった。私がやってみたかった」とはしゃいだ。

 作品は、8月にカナダで開催される第38回モントリオール映画祭コンペティション部門への正式出品が決定した。綾野は「8月、モントリオールに行ってきます。コンペティション部門に参加できるだけで十分な評価。モントリオールの風を感じてきたい」と話した。