演歌歌手北山たけし(40)が23日、東京・高尾山の薬王院で、この日発売の新曲「有明海」のヒット祈願と歌唱奉納を行った。

 デビュー11年目で初めて故郷の福岡県柳川市の前に広がる有明海を舞台にした。「デビュー当時から、故郷の曲を歌いたかったが、やっと念願がかなった」。

 16歳で高校を中退してまで夢見た歌手になれず何度も泣いた海。歌手になって帰京した際に「歌手北山」を見続けてくれた大好きな海。「だから、この曲はこれまで以上に気持ちが入っています」。

 これまでは、師匠北島三郎が「原譲二」として作詞作曲する作品の歌唱が多かった。「他人の作った曲をめったにほめない師匠が『今回はおれの作った曲よりいいな』と太鼓判を押しています」。ジョーク交じりに確かな手応えも口にした。

 紅白歌合戦への復帰を聞かれると「曲が大ヒットになり、皆さんに認めていただいて、あのステージに返りざけたら歌手としてこれほどの幸せはない。そのためにも『有明海』を大ヒットさせたい」。11年目の飛躍を誓った。