リリー・フランキー(50)が24日、都内で行われた第6回伊丹十三賞贈呈式で、副賞の100万円の使い道について「女性ものの下着、デザインしたい。15年くらい言ってるんですけど…いやらしいヤツ。だからマネキンと布を買います」と豪語した。

 12年10月にフジテレビ系で放送された「笑っていいとも!」のコーナー「テレフォンショッキング」で車いすにダッチワイフを乗せて登場し「彼女」と紹介するなど、女性のエロチシズムについては並々ならぬエネルギーを注いできただけに、言葉に自然と熱がこもった。

 そもそも、現金で100万円を受け取ることが出来ると思っていなかったという。「この分厚さ、本物が入ってると思った。100万円なんか、なかなか持つことなくないですか?

 だって俺、今日、あれを財布に入れて帰るんだと思うと、気分は勝新。今日の夜、俺に会う人はラッキー」と、驚きつつも故勝新太郎さんのような大きな気分に浸っていた。

 また選考委員の周防正行監督からは、昨年のカンヌ映画祭で審査員賞を受賞した「そして父になる」(是枝裕和監督)を絶賛された。「自分にリリーさんに出演いただく映画を作れるか、と考えた。『そして父になる』では、僕が役者に求めているのと全く別な存在感でありえた。もし出ていただきたい映画を企画できたら、出演を快諾いただきたい」とまで言われた。リリーは是枝監督と主演で親友の福山雅治に向け、「2人には何かプレゼントでも…文房具セットなんていいかな?」と笑った。

 そして映画監督、俳優、デザイナーなど、多才な才能を発揮した故伊丹十三さんの偉業を記念した賞の受賞を喜んだ。「何をしていいか分からなかったけど、いろいろな表現に手を染め、やり過ごしてきた中で、専業の人からは『あなた、専業じゃないでしょ』とおしかりも受けてきた。けれど、伊丹十三的に作りたいという思いがあった。近づけたとは思わないけど、初めて褒めてもらった。うれしい」と相好を崩した。