人気子役の芦田愛菜(10)が、女優力を絶賛された。

 主演映画「円卓」(行定勲監督)の大ヒット御礼舞台あいさつが29日、都内で行われ、芦田は行定監督と出席。行定監督は、芦田が本読みの稽古で台本を暗記していたことに驚き、「最初は『せりふを覚えるのが早くない』と言っていたのに、次に会ったらもう本を持っていなかった。(そんな人は)大竹しのぶさんぐらいじゃないですか?」と舌を巻いた。

 一方の芦田は「本読みまでに覚えていけるなら覚えます。何度も繰り返し本を読んで覚えます」と、何食わぬ顔で言ってのけた。

 子供離れした部分は、舞台あいさつでのコメントも一緒だった。昨夏に行われた撮影では、劇中に登場する「イマジン(想像する)」という言葉の難しさに悩んでいたことを明かしたが、それも克服したという。

 「今は人の気持ちを考える(想像する)ということだと少し分かってきました。1年前の(主人公の)こっこちゃんに『1年たったら分かるかもしれないから、今は焦らなくていいよ』と伝えてあげたい」

 当時から身長も7センチ伸び、10歳になった芦田に、会場を埋めた大人の観客も感心しきりだった。