ゴールデンボンバーの鬼龍院翔(30)が7日、フジテレビ系「めざましテレビ」に出演。8月20日に発売するニューシングル「ローラの傷だらけ」の実験的なリリース方針の裏側を明かした。

 同シングルでは、これまで行ってきた握手券やオリジナルグッズなどの特典や数種形態での販売を一切廃止。また、ジャケットも真っ白の非常にシンプルなデザインとなっている。

 鬼龍院は「どこまで音楽以外の要素を削ぎ落とせるかなって考えたらこうなった」と打ち明ける。特典ナシ、一種形態のみ販売というのは鬼龍院の独断で行ったことで「やらせてくれないなら僕は全部やめます」と押し切ったという。「周りを振り回してでも試したかったことなんです」と真剣に語っている。

 鬼龍院いわく、特典を大量につけているバンドやアーティストがそれらを廃止したらどれだけ売上が下がるのかという結果をハッキリ出したかったそう。スタッフの間では、前回シングル「101回目の呪い」の初週売上の5分の1にしかならない3万枚というプレス枚数が計算されたそうだが、鬼龍院は「今はこれだけCDが売れないですよというのを知っていただけたら」と呼びかけた。

 鬼龍院はけっして、特典商法を悪とみなしているわけではない。むしろ逆ともいえそうな立場で「CDを売るためにやっていることがなにかズルをしているととらえられることがたくさんある」と訴える。そして「(特典ナシでは売れないとハッキリわかれば)ほかのアーティストさんも特典を付けやすくなるんじゃないか」と笑う。最後に「前回は15.8万枚を最初の週で売り上げました。どれだけ変化があるか、ぜひグラフにでもしてください」と頭を下げた。

 また、同日にブログを更新。「いつでも音楽業界のより良い発展を願っています」とあらためて問題提起している。