漫才コンビ「Wヤング」平川幸男(72)が、息子で演歌歌手の秋岡秀治(48)とのデュエット曲「浪花の父子酒」を発売し、31日、本拠地・なんばグランド花月(大阪市)前の広場で披露した。実の父と息子による演歌でのデュエット曲は業界初めて。

 歌手志望だった平川は、夢を息子にたくし、秋岡は91年に歌手デビュー。平川自身も漫才師として大成後に歌手デビューしており、息子のデビュー当時から「息子とデュエット曲を出すのが夢」と話していた。

 22年を経ての満願成就に、平川は「もう、そら感激して、感謝、感謝です。ただ、デュエットとなると、息子の歌唱力がすごいんで、あ、親ばかですかね?

 いや、でも本当にすごくて、僕は、なんとか“味”でごまかしました」。

 親孝行を果たした秋岡は「いや、逆に、この味、深みは僕が将来、出せるものなのか」と感心しきりのレコーディングだった。

 楽曲は4年前に亡くなった平川の妻をテーマに作詞家もず唱平氏が描き、親子で「妻」を、「母」を語り合う内容。心情も入りやすく、平川は「どこか大きなステージで歌いたい」と、新たな夢を語った。