加山雄三(77)が23日、東京・日本武道館で、喜寿と芸能生活54周年を記念したコンサートを行った。

 同じ湘南育ちで、親交の深い桑田佳祐(58)がサプライズで祝福に駆けつけると、感激の表情を見せた。自分が持つ日本武道館単独公演の最年長記録も更新した。

 アンコール1曲目。ヒット曲「君といつまでも」を歌唱中に突然サウンドがストップ。そこに「加山船長~」と呼びかけながらステージ脇から現れたのが桑田だった。

 まったく知らされていなかった加山はビックリ。気を持ち直すと、その後で同曲を仲良く歌唱。セリフのところでは、桑田が「幸せだなぁ~

 あなたは僕にとって音楽そのもの」などと替え歌を披露。続く「夜空の星」では、ギターをセッションしながら仲良く熱唱した。

 2人の出会いは半世紀近く前にさかのぼる。桑田の父が神奈川県茅ケ崎市で映画館を経営しており、同地に住む加山の父・俳優上原謙(享年82)と友人同士だった。

 この日の武道館公演で、加山は自身の持つ同所単独公演の最年長記録(74歳)を更新した。

 歌唱後には、9月から来年7月にかけて全国47都道府県を回るツアーで、全国ツアーを“卒業”するとテロップで発表した。ツアー後は、子どものころから抱き続けた「80歳で自作の船を使って7つの海を回る」という夢を最優先にする。