妄想キャリブレーションが大学に入学した。でんぱ組.inc(以下=でんぱ組)の妹分の5人組アイドル、妄想キャリブレーションのメンバー3人が28日、横浜市で開催中の現代アート国際展「ヨコハマトリエンナーレ2014」(11月3日まで)を見学した。

 同トリエンナーレは01年から3年に1度開催され、今年で5回目を迎えた。「忘却めぐりの旅」をテーマに19カ国65組の作品約400点で構成されている。その中で注目を集めているのが「釜ケ崎芸術大学」だ。NPO法人が主宰する講座のプログラムの総称で、大阪市西成区釜ケ崎で12年9月に開設。釜ケ崎は日雇い労働者が集まる「あいりん地区」として知られている。

 会場には、日雇い労働者の作品が多数展示され、激安スーパーのチラシでつくった通天閣や3輪車の置物などがある。この日、メンバーの胡桃沢まひる、双葉苗、星野にぁが“1日入学”し、解説担当者と現代アートについて意見交換した。

 美大出身の星野は「作者の気持ちが、ストレートに伝わってくる。作品が力強くて圧倒されました」。大学で心理学を専攻している胡桃沢は「難しいと思っていた現代アートが、分かりやすく展示されていました」と話した。

 一方、双葉は「現代アートは、背景に何があるのかを考えたりするので難しい。解説の方がいて、助かりました」と安堵(あんど)した様子を見せた。

 会場見学後は、神堂未祐奈と桜野羽咲が合流した。メンバー全員で、今月16日に横浜中華街にオープンしたアートカフェ「東アジア文化都市2014横浜カフェ~ヨコハマサイドステージ~」に立ち寄り、店を手伝った。

 同カフェは「東アジア文化都市」広報親善大使を務める、でんぱ組の夢眠ねむらがクリエイターとして参加している。