タレント木梨憲武(52)が22日、横浜市の横浜美術館で開催中の「ヨコハマトリエンナーレ2014」を訪れ、自身の失敗作を投棄した。

 同美術館のエントランスに飾られた英作家マイケル・ランディ氏制作の巨大な芸術のゴミ箱「アート・ビン」での作品投棄パフォーマンスに参加した。

 木梨は兵庫で行われる個展(10月8日~、兵庫県立美術館)で発表予定だった、自転車のオブジェ「KINASHI

 RECYCLE」を持参した。実家の自転車店にあった廃材などを利用して製作していたという。

 「子供用のハンドルとかを付けたんですが、粘着テープではなく、溶接しないとダメでした」と失敗作であることを説明。約7メートルの高さから勢いよく投棄すると「スッキリしました。完成に近い失敗だったけど、これに近づける新たなイメージもできました」と芸術家としての顔をのぞかせた。

 もっとも、この日は「祖師ケ谷大蔵の商店街で、猛ダッシュで自転車で駆け抜けるおばさんです」と作品に合わせた衣装で笑わせ、取材陣から「家族は捨てられませんよね?」と問われると、「このおばさんのイメージも(妻の安田)成美さんが考えてくれました。仲良くやってますよ」と笑顔を見せていた。