宝塚歌劇の月組ミュージカル「PUCK(パック)」が26日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。

 同公演は92年、当時月組トップだった涼風真世(54)が妖精にふんして好評を得て以来、22年ぶりの再演。この日、2代目パックとなった月組トップ龍真咲(りゅう・まさき)を、涼風と、相手役だった麻乃佳世(あさの・かよ=47)の元主演コンビが客席から見守った。

 大先輩の前で、そのはまり役を演じた龍は、入団前から同作のファンで、セリフもほぼ暗記していたほど。「まさか初日に(涼風に)見ていただけるとは夢にも思わずで、緊張と喜びでいっぱいでした」と言い、好奇心いっぱいの妖精を体当たりで熱演した。

 そんな後輩の奮闘に、涼風は「自分(のパック)と重なるところがすごく多かった。似ているパックだけれど、龍さんの方が(パックに)ぴったりだと思います」。麻乃は「見た方が(妖精の世界観で)純粋でピュアな気持ちに染まってくれれば」と話した。

 ショーは、結晶をテーマにした「CRYSTAL

 TAKARAZUKA-イメージの結晶-」。宝塚大劇場公演は11月3日まで、東京宝塚劇場公演は11月21日~12月27日。