米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、歴代米大統領夫人らが愛用したドレスのデザインで知られる米ファッションデザイナーのオスカー・デラレンタ氏が20日、米コネティカット州ケントの自宅で死去した。82歳だった。2006年からがんを患っていた。

 1932年7月、カリブ海のドミニカ共和国生まれ。18歳で絵画の勉強のため渡ったスペインでバレンシアガ氏らに師事、デザインの世界に入った。61年にパリのランバンで働き始め、63年ニューヨークに進出、65年自らのブランドを創設した。

 クラシックでエレガントなデザインが特徴で、60年代初頭にジャクリーン・ケネディ米大統領夫人が着用して一躍有名になった。その後もナンシー・レーガン、ローラ・ブッシュ両大統領夫人らに愛用され、今月8日にはデラレンタ氏が着こなしを批判していたミシェル・オバマ大統領夫人も初めて同氏のドレスを着用した。

 ペネロペ・クルスさんやサラ・ジェシカ・パーカーさんら多くの女優も愛用。最近では映画俳優のジョージ・クルーニーさんと結婚したアマル・アラムディンさんのウエディングドレスをデザインして話題となった。