きゃりーぱみゅぱみゅ(21)が9日、初のアリーナツアー最終公演を東京・代々木第1体育館で行った。

 アンコールでは突然、涙ぐんだ。「本当に感動しています。デビューから3年たった今の状況で、ソロアーティストは不利で、1人で代々木を2日間埋められるかすごい不安だったんですけど、すごいありがとうございました」。集まった1万人にあいさつ後、苦しい思いを語り始めた。

 「最近、嫌なことが続いて、こんなに芸能界って大変なんだって思いました。外を歩くだけで、プライベートなことをいろいろ言われて。汚い世界だと思ってました」と告白。さらに「『辞めたいな』とちょっと考えてみたりしたけど、これからもファンタジーの世界を作り続けていきます」。今後もアーティスト活動を頑張ることを宣言した。

 原点回帰をテーマに、ステージはカラフルでポップなおもちゃ箱の世界を表現。オープニングではおもちゃ箱の中から登場した。きゃりーは「ポップでサイケデリックでグロテスクな私の世界観を、楽しんでくださいね」とあいさつ。ファッションリーダーらしく、白いミニドレスなど7着の衣装を次々と着用。初めてイリュージョンによる早替えにも挑んだ。

 ツアーは5都市9公演で、自身最大規模の約9万人を動員した。