NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(日曜午後8時)の岡田准一(34)と来年の大河「花燃ゆ」(1月4日スタート)の井上真央(27)が21日、主役のバトンタッチセレモニーを東京・渋谷区の同局で行った。イベントに先立ち、NHKから「軍師官兵衛」の12月14日放送予定だった最終回が、衆院選の影響で、同21日午後8時放送に変更となることが発表された。

 岡田は「(選挙は)大事なことなのでNHKさんでそっちを流すのは当たり前のことだと思います。次の週にいくのは、長く『軍師官兵衛』を見ていただくことにもつながりますし、年末までじっくり最後まで『軍師官兵衛』を見ていただけるという気持ちになっております」と前向き気持ちを明かした。

 これまでもオリンピックや災害時、選挙などの影響で、大河ドラマの放送日時が変更になったことはあったが、NHKによると、平成以降、大河の最終回の放送日が変更になったことは初めてという。最終回は60分の拡大サイズのため、時間だけの変更は難しかったという。

 一方、セレモニーでは、岡田から井上に「井上さんなら絶対に大丈夫。大河は(ゆかりの)場所の人に愛され、支えられ、スタッフ、共演者にも支えられていると感じると思う。井上さんもありがたいと誠実にやられると思うから」。井上は「以前、岡田さんから『現場の人たちに助けられるよ。大丈夫、現場を良くすれば大丈夫だよ』と言ってもらいました。現場を大事にすることを私も引き継ぎたい」と語った。

 岡田は井上に「軍師官兵衛」のゆかりのある福岡県の博多織の帯、井上は岡田に、出演作の舞台となる山口県のふぐ刺しをプレゼント。岡田は「まさかの生もの」と驚いていた。井上は「(作品の)どこかで使えたらいい」と喜んでいた。