歌手ASKA(本名宮崎重明、56=執行猶予付き有罪確定)に合成麻薬MDMAと覚せい剤を譲り渡したとして、麻薬取締法違反(営利目的譲渡)などの罪に問われた無職柳生雅由被告(64)が26日、東京地裁の公判で無罪主張を取り下げ、起訴内容を大筋で認めた。

 10月の初公判では「菓子を渡しただけ」としていたが、この日の公判で「共謀の意味を分かっていなかった」と述べた。柳生被告と共謀したとされる指定暴力団住吉会系組幹部安成貴彦被告(47)はこの日、あらためて無罪を主張した。

 起訴状によると、2人は3月、東京都目黒区のASKAの自宅で、MDMA約100錠を譲渡した、などとされる。