08年12月に死去した作曲家遠藤実さん(享年76)の七回忌をしのぶ会が1日、都内で行われた。歌手や関係者約250人が参加し、5000曲以上を手掛けて戦後の歌謡界を彩った作曲家を悼んだ。

 北島三郎(78)は、実父が死去した後で、遠藤さんが作ってくれた「父親」を娘婿の北山たけしと2人で歌唱した。「この曲を聞いたときは泣けました。本当におやじそのまんまなんだよ」と振り返った。遠藤さんは、歌手それぞれの個性に合わせてさまざまな曲を作る「職人だった」という。

 「焦ることはない。でも、遅れることもない。頑張って歩いていけと先生だったら言うはずです」とあいさつし、こまどり姉妹、五月みどり、千昌夫、森昌子ら19組21人で「北国の春」を大合唱した。

 12月23日にはNHK「歌謡コンサート」で遠藤実さん特集の放送が予定されている。