歌手谷村新司(66)が18日、東京・渋谷区の青山劇場でファイナル公演の2日目を迎えた。

 来年3月に閉館になる同劇場に03年以来、11年ぶりに立った。86年から18年連続でリサイタル公演を行った思い出のステージで3日間公演を実施中。「あの頃は、38歳からの1番脂の乗っていたころだった。今は脂が乗っていないけど…。当時は良く1カ月公演をやっていたんです。閉館は自分の育った学校がなくなる寂しさがある」とふり返った。

 続けて「東京都内で音楽をやる場所がどんどん少なくなっていく。音楽がへたっていくし、大人のエンターテインメントがやれなくなる」と音楽文化の衰退に警鐘も鳴らした。

 公演は約2時間半で、同劇場でしか歌唱していない約15分の曲「CORAZON」など23曲を熱唱した。懐かしい天井や壁、床にも最後の別れを告げ、明日19日に最終公演を迎える。