宝塚歌劇100周年フィナーレイベント「タカラヅカスペシャル2014」が20日、兵庫・宝塚大劇場で開幕し、専科の轟悠をはじめ、星組の柚希礼音、宙組の凰稀かなめ、花組の明日海りお、雪組の早霧せいなと、4組トップがそろい踏みした。

 同スペシャルは、各組トップが集う毎年末恒例のイベントだが、昨年は今春の100周年を前に上演されず、2年ぶりの公演。今年は100周年ファイナルとして開催され、宝塚少女歌劇第1作「ドンブラコ」から、各組スターが100周年にちなみ、のべ100曲を歌い継いだ。

 各組公演のパロディー芝居も上演され、星組は、100周年第1作で、柚希主演の「眠らない男

 ナポレオン」をモチーフにした寸劇で、客席をわかせた。

 セレモニーが相次いだ記念イヤーの締めくくり。轟は1年を振り返り「楽しくて慌ただしく、にぎやかな1年でした」とあいさつ。5日前に本拠地で退団公演の千秋楽を終えたばかりの凰稀は「5日前に卒業したんですが、今日再び(大劇場に)帰ってこられて幸せです」。明日海は「卒業されたOGの方々、スタッフの方、お客さまの愛をものすごく感じた1年でした。(今後も)気を引き締めないとと思いました」と、感謝をのべた。

 客席は満席。正月公演「ミュージカル

 ルパン三世」で本拠地お披露目となる早霧は、体を使った人文字で「命」を体現し「宝塚命で頑張ります」と笑顔を見せた。

 また、星組2番手の紅ゆずるは体調不良で休演したが、劇団によると、来年の次作星組公演には影響ないという。公演は22日まで。最終日の22日は、東京宝塚劇場で公演中の月組も二元中継で登場し、トップ龍真咲らも出演する。