全聾(ろう)の作曲家として活動をしていた音楽家の佐村河内守氏(51)のゴーストライターを務めていた作曲家、新垣隆氏(44)が21日放送の「今だから言えるナイショ話」(TBS系)に出演。ゴーストライター活動について「ただ怪我をするだけ」と思いを語った。

 新垣氏は同番組にゲスト出演し、冒頭「ゴーストライターとしてもらった報酬の最高額は1曲200万円」だと告白。その曲は『交響曲HIROSHIMA』の時に得たものだとし、MCのお笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳(41)から「ゴーストライターとしての報酬としては納得していますか?」との質問に、「他のゴーストライターの報酬は知らない」と前置きし、「当時の年収が300万円だったので、非常に大きな収入だった」と振り返った。

 さらに報酬の受け渡しについて、新垣氏は「毎回、(佐村河内氏)本人から新宿南口の喫茶店で銀行の封筒に入った現金を貰っていました」と生々しくいい、佐村河内氏に提供した曲は「1996年から2013年までの間に約20曲を作曲しました」といい、トタールでの報酬は「700万円くらいです」と告白した。

 ゴーストライターを引き受けたことについて自身の性格を「断れない性格」だといい、出演者から「またゴーストライターの依頼が来たら?」と問われると「う~ん・・・」と悩み困ったが、「やりません」と断言した。

 最後に現存するゴーストライターに向けてのメッセージを求められ、「私のようなゴーストライターをやられている場合は、ただ怪我をするだけですので早く辞めた方がいい」とゴーストライターの“OB”としてアドバイスを送った。