14年はフジテレビ系「笑っていいとも!」をはじめ、長寿番組の放送終了が目立った。14年に最終回を迎えた長寿番組を振り返る。■TBS系「朝ズバッ!」05年、「みのもんたの朝ズバッ!」としてスタート。ただニュースを紹介していくだけでっはなく、みのもんたが視聴者目線でモノ申すスタイルで人気を集めた。しかし、13年9月に次男が窃盗容疑で逮捕されたことで、みのが出演を自粛。10月25日に正式に降板が発表され、同年11月より番組も「朝ズバッ!」にリニューアル。しかし、あえなく3月28日に終了となった。■TBS系「はなまるマーケット」オウムビデオ事件の責任を取る形でワイドショーを廃止したTBSが、時事ネタを扱わない“生活情報番組”として96年にスタート。苦し紛れのように始まった番組だったが、結局は90年代後半以降にスタートした同局の平日帯番組のなかでは唯一10年以上放送された長寿番組となった。3月28日の最終回では、司会の薬丸裕英が「はなまるという言葉を聞いたときは思い出して」と号泣した。■フジテレビ系「笑っていいとも!」14年に終了した長寿番組といえばコレ。当時深夜番組で人気を博したタモリを司会に1982年スタート。ハプニング歓迎の生放送スタイルは、一般男性がステージに乱入するなど数々の“放送事故”を招いた。3月31日放送の最終回特番「笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号」では、長らく不仲説がささやかれてきたダウンタウン、爆笑問題、とんねるずが共演を果たしたことでも話題に。最後まで事件を巻き起こした。■「ヤン坊マー坊天気予報」「ぼくのなまえはヤン坊

 ぼくのなまえはマー坊」の歌で知られるヤンマー提供の天気予報番組。企画ネット番組として全国数多くの放送局で放送されたが、徐々にネット局が縮小。ヤンマーの「知名度を高める役割を果たした」という判断のもと、ついに3月31日までにすべての局で終了させることとなり、59年のテレビ黎明期から続いた55年間の歴史に幕を閉じた。■TBS系「さんまのスーパーからくりTV」92年に前身となる「さんまのからくりTV」がスタート。中村玉緒、浅田美代子らのクイズでの珍回答やビデオレターなどの企画で人気を集め、ボビー・オロゴンやセイン・カミュといった人気外国人タレントも輩出した。9月7日に終了した後、後任番組として、「不思議探求バラエティー

 ザ・世界ワンダーX」がスタート。こちらのレギュラーをタレントIMALUが務め、「父から娘へ」と注目を集めた。■フジテレビ系「僕らの音楽」04年“音楽のリアリティをそのまま伝える、純粋でストレートな音楽番組”としてスタート。そのうたい文句の通り、生演奏への強いこだわりや、通好みのロックミュージシャンなどヒットチャートにとらわれずさまざまなアーティストを特集することで知られた。9月19日の最終回では、槇原敬之や森山直太朗たち同番組への出演経験がある8組のアーティストが生放送形式で30分いっぱいライブを披露した。■フジテレビ系「新堂本兄弟」01年に「堂本兄弟」が開始され、04年に「新堂本兄弟」にリニューアル。前身番組「LOVE LOVEあいしてる」(96年スタート)も含めると、9月28日の最終回まで約18年間続いた。最終回で堂本光一は、「一夜限りでもなにかやりたい」と未練を見せていたが、その願いは叶い、15年1月4日に特番「堂本兄弟2015 新春かえってきましたSP」として約3カ月ぶりに復活する。■テレビ東京系「ソロモン流」前身番組「ソロモンの王宮」が04年スタート。翌05年に「ソロモン流」にリニューアルされた。ナビゲーターの船越英一郎により、俳優や料理人、スポーツ選手……と多岐にわたるジャンルの有名人たちに密着。そのポリシーに迫った。9年間で実に463人を紹介。9月28日放送の最終回では、これまで番組に登場してきた “賢人”たちを数分にわたるエンドロールで紹介した。

 慣れ親しんだ番組の最終回はさみしいものだが、終わりもあれば始まりもある。これからどんな人気番組が誕生していくのか、期待が寄せられる。