ジャーナリスト池上彰氏(64)が7日、大阪・毎日放送のスタジオで進行役を務めるTBS系特別番組「阪神大震災20年

 生死を分けたドキュメントが語る!

 池上彰の生きるために選択」(14日、午後7時56分)の収録に参加した。阪神大震災、東日本大震災で実際に起きた生死を分けたドキュメントから生きる教訓を考えていく番組。

 収録後、20年前の震災体験を明かした。当時はNHK「週刊こどもニュース」のキャスターを務めていた池上氏は震災発生2日後には「いち早く子どもたちに伝えるため」に被災地入りし、取材に当たった。神戸までの公共の交通機関が寸断されていたため阪急「西宮北口」からレンタル自転車を借り、神戸へ。「自転車をこいでいると、途中で船酔いしているような感覚になった」。傾いたビルの風景を見ていると、三半規管がおかしくなったという。

 今回は約20年ぶりに神戸の街を取材した。「20年ぶりにいった場所はすっかり変わっていて、当時の記憶と合致しないくらいだった。20年がたち復旧はしました。でも長田区辺りの建物や人口は減っている。復興したかというと難しい」。番組では池上氏のジャーナリストとしての独自の視点でも解説する。