ホステスのアルバイト歴を理由に日本テレビからアナウンサーの内定を取り消された東洋英和女学院大学4年の笹崎里菜さん(22)が8日、東京地裁の和解勧告によって、アナウンサーとして4月1日に同局に入社できることになった。

 笹崎さんは内定取り消しを不服とし、地位確認を求めて昨秋に日本テレビを東京地裁に提訴。当初、日本テレビ側は争う姿勢を示していたが、昨年末から態度を軟化し、7日に続いて行われたこの日の和解協議で「笹崎さんをアナウンス部配属予定の総合職採用内定者の地位に戻す」ことで和解が成立した。

 笹崎さんは13年9月に、日本テレビの2015年度アナウンサー採用で内定通知を受けたが、昨年5月、「ホステスのアルバイト歴はアナウンサーに求められる清廉性にふさわしくない」などとして、内定を取り消された。

 日本テレビは和解成立後、「今後は合意した和解内容を誠実に履行していく所存です」とコメントした。