てんぐバンドが、「打倒オオカミ」を誓った。てんぐのお面をかぶった5人組ロックバンドthis

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 businessが19日、神奈川・横浜アリーナ前で、メジャーデビュー契約書の調印式を行い、野望を明かした。

 メンバーたちのあこがれの会場という同地で、インクを付けた鼻を契約書にこすりつけて、サイン。所属レコード会社の日本クラウン北島一伸代表取締役社長と握手した。ボーカル加藤小判は「あこがれの場所でこんなことができて、うれしくてついついてんぐになってしまいそうなんですが、堅実に頑張っていきます」と意気込んだ。

 13年2月に結成。「てんぐにならないように」という戒めの意味を込めて、メンバー全員がネット通販で購入したゴム製のてんぐのお面(1300円)をかぶっている。同年4月にインディーズデビュー。同月中に「ユーチューブ」でのミュージック・ビデオ再生が10万回を突破するなど、知る人ぞ知る存在だった。人間以外の格好をしたバンドといえば、オオカミ姿のMAN

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 MISSIONが有名だが、加藤は「打倒です。あんまりスタッフさんからは言うなって言われているんですけど…」と控えめにも宣言。ベース陣下須は「マンウィズさんは、(究極の生命体、という設定なので)かぶりものしているわけではないですから。僕たちは、かぶっているだけなので。ただの人間です」と暴露し、笑わせた。

 メンバー全員は、現在もそれぞれ別の企業で社員やバイトとして働いている。都内の出版社に勤務しているという加藤は「今日は、アポがあると言って横浜まで来ました。ウソではないですよね」と告白。「2年以内に、横浜アリーナを目指したい。メジャーデビューの契約って、だいたい2年くらいですからね」と話した。ギター否戸田雲仙は「せっかくてんぐのお面をかぶっているし、ゆくゆくは世界に進出したい」と力を込めた。

 3月11日、メジャーデビューアルバム「THIS

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 BUSINESS」をリリースする。