6人組アイドルグループ、でんぱ組.inc(以下=でんぱ組)が11日、東京・代々木第1体育館で単独ライブを行い、ファンへ「ありがとう禁止令」が発令されていたことを明かした。

 20曲目の「檸檬色」を歌唱後、最後のMCで夢眠ねむが我慢仕切れない様子で語った。「もう、バラしちゃいます。実は、振付を担当するYumiko先生から課題があって、ライブで『ありがとう』以外の言葉を使って、みんなに『ありがとう』を伝えるという決まりがあったんです」と明かし、「そのおかげで、メンバーが『ありがとう』を言わなくても、それぞれの言葉で感謝の気持ちを伝えられたと思います」と説明した。

 

 

 

 Yumiko先生からこれまでのライブでメンバーが「ありがとう」を連発することを指摘され、表現力を高めるために発令されたという。ただ、夢眠の前にあいさつした、相沢梨紗や藤咲彩音は、約1万人のファンへ「ありがとう」を伝えてしまい、「ぎゃあぁぁ」などと叫ぶ姿もあった。

 ライブ中には、古川未鈴から今夏に「世界ツアー」を開催することも発表された。最上もがら一部のメンバーは知らされておらず、ファンとともに驚いていた。関係者によると、ツアー日程は後日発表となるが、開催候補地として、日本、台湾、タイ、インドネシア、フランス、英国、米国の6カ国1地域が予定されている。最終公演は9月26、27日に山梨・富士河口湖町の河口湖ステラシアターで実施される。古川は「海外公演は国内の公演と違い、何回も出来るものではないので、1回のライブを大切にしたい。英語の勉強を少しずつします」と話した。

 でんぱ組は08年に結成。当時から「日本文化を世界に届ける」をテーマに活動し、「世界ツアーをやりたい」と公言してきた。昨年5月には日本武道館公演を成功させ、着実にステップアップしている。今月27日からは初の全国ホールツアーが始まる。

 10日から2日間行われた単独ライブは計約2万人を動員した。この日のライブ終了後には、会場周辺で日刊スポーツの号外が約1万部配布された。