スイス南部の保養地で開催中のロカルノ国際映画祭で12日、ダウンタウン松本人志の監督作品「さや侍」が屋外にある最大8000人収容の大劇場で上映された。会場からは大きな笑いと拍手が起きた。

 スクリーンは横26メートル、縦14メートル。映写装置はスクリーンから80メートル離れており、両側にレストランなどが立ち並ぶ石畳の広場は13日までの映画祭期間中だけ、大劇場になる。舞台あいさつで会場入りした松本はスケールの大きさにびっくりした様子だった。

 映画祭の責任者、オリビエ・ペール氏は「映像を見てすぐに、屋外大劇場で上映してみたいと思った」と評価した。

 監督作品は「さや侍」が3作目。前2作では自らも出演者として名を連ねたが、松本は同日の記者会見で「有名になりすぎたので、あえて裏方として徹してみたかった」と語り、監督業に専念したことを強調した。