「並外れた若き才能だ」。第68回ベネチア国際映画祭の授賞式で10日夜(日本時間11日未明)、マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を贈られた染谷将太(19)と二階堂ふみ(16)。これからの映画界を担うであろう若いスターの誕生に、関係者や参加者から惜しみない称賛の声が送られた。

 2人の名前が読み上げられると、授賞会場からは温かい拍手と大きな歓声が上がった。既に帰国した2人に代わり、トロフィーを受け取った園子温監督は、授賞式後の記者会見で2人について「個性的で海外でも勝負出来る存在」と太鼓判を押した。

 同席した審査員長のダーレン・アロノフスキー監督は「激しやすい思春期を見事に表現した演技。映画全体も世代間の衝突という大きな暗喩が印象的で、並外れた若き才能にぜひとも賞を贈りたかった」と絶賛した。