漫画家諫山創(はじめ)氏(25)の原作で、累計発行部数660万部のベストセラー漫画「進撃の巨人」が、実写映画化されることが7日、分かった。「告白」などで知られる中島哲也監督(52)がメガホンを取り、脚本も担当。「これが最後の中島作品になるかも」と不退転の覚悟で挑む。公開は13年以降の予定で、配給の東宝では300館以上の公開を目指しており、「告白」を大幅に超える規模の作品を目指す。

 「進撃の巨人」は、月刊漫画誌「別冊少年マガジン」で09年10月から連載が始まった。諫山氏は25歳と若く「進撃の巨人」も2作目だが、9日発売の第6巻も新人としては異例の105万部を発行する。

 人気の秘密は、理由もなく人間を捕食する巨人の襲来に逃げまどう人々の悲劇と、絶望的な逃亡劇の中での人間模様を描く非日常&壮大な物語だ。人間が巨人に食われる場面は、残酷な絵が頻出するため実写化が困難と言われてきたが、中島監督が「やってみたい。挑戦したい」と熱望した。