ロシアの著名な映画監督アレクサンドル・ソクーロフ氏が12日にロシア・サンクトペテルブルクの日本総領事館で旭日小綬章を受けた際、北方領土は日本に返還すべきだと述べていたことが15日までに分かった。国営ロシア通信が伝えた。

 ソクーロフ氏は「ロシアは日本から学ぶべきことがたくさんある」とし、両国は仲良くすべきだと強調。「日本人に、かつて彼らのものだったすばらしい土地を返す必要がある」と述べた。

 ソクーロフ氏は昭和天皇を描いたイッセー尾形主演の映画「太陽」で2005年にサンクトペテルブルク国際映画祭でグランプリを受賞。今年のベネチア国際映画祭で最新作「ファウスト」が最高賞の金獅子賞を受賞しており、日本にもファンが多い。

 同氏には、映画制作を通じて日本とロシアの相互理解の促進に寄与したとして秋の外国人叙勲で旭日小綬章が授与された。