フランスで開催中の第65回カンヌ国際映画祭で21日、最高賞を競うコンペティション部門に出品されている日仏合作映画「ライク・サムワン・イン・ラブ」のイランのアッバス・キアロスタミ監督(71)らが会見した。

 キアロスタミ監督は「日本人は(自分と)違うと思っていたが人間はみんな同じだった。私たちは同じものに感動する」と語った。

 「ライク・-」は日本を舞台に、元大学教授の老紳士とコールガールの女子大生の交流を描いた物語。横浜市と静岡市で撮影された。

 会見には、主演の高梨臨さん(23)や奥野匡(82)加瀬亮(37)も出席。高梨は「監督から役づくりをしないでと言われたので、普通におしゃべりしているような自然な感じだった」と撮影を振り返った。

 主要賞は27日夜(日本時間28日未明)の授賞式で発表される。