2006年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「長江哀歌」などの作品で知られる中国の賈樟柯(ジャジャンクー)監督が、10月に計画していた映画イベントでの来日を取りやめたことが18日、分かった。

 主催する笹川平和財団(東京)によると、18日に仲介者を通じて「悪化する日中間の情勢を考えて中止したい」と連絡があった。

 賈監督は10月1日に来日して福岡市や山口市、広島市などを訪れ、上映会を開いたり、市民と交流したりするイベントに参加した後、10月5日に帰国する予定だった。