映画「人類資金」(10月19日公開)で、主演の佐藤浩市(52)森山未来(29)阪本順治監督(54)が17日、大阪・北浜の大阪証券取引所でキャンペーンを行った。

 旧日本軍の伝説の財宝「M資金」を巡るエコノミック・サスペンス。原作はベストセラー作家福井晴敏氏が映画化を前提に執筆した“オリジナル”で、日本映画初のニューヨーク国連本部ロケを敢行した話題の大作だ。しかし、実は3人とも“お金”に無頓着な経済オンチで…。

 阪本監督は「トピックスって、ダウ平均株価って何やねんというレベル。『初めての株取引』という本で勉強した」とこぼし、佐藤は「我々のような仕事で蓄財どうこうは…。(父の)三国(連太郎)の背中を見て育ちましたから。僕が暮らせているのは、ひとえに女房のおかげ」という役者バカ。阪本監督から“株入門書”を回してもらった森山も「宵越しの金は持たない主義」と苦笑いした。

 ただし、映画の出来には自信満々だ。阪本監督は「構想7年。『人類』はあったけど『資金』がなくて苦労したけど、東京五輪に向け次のバブルが来る前に公開できるのは、ベストのタイミングです」という。佐藤は「よくこの時代に、ほぼオリジナルのこんな映画ができた」とうれしそう。森山は「このハードな作品がどこまでみなさんに届くか、楽しみ」と話していた。