タレント小森純(27)が2日、昨年12月に発覚したペニーオークション詐欺に関与したことについて、初めて囲み取材で謝罪した。都内で行われた映画「ランナウェイ/逃亡者」(5日公開)のPRイベントにタレントの猫ひろし(36)と出席。ペニーオークションに関する「うその落札」を自身のブログに書き込んだ件について、テレビ番組以外で初めて正式に謝罪した。

 小森は正面を見据えて、騒動に触れた。「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。(騒動後からこの日まで)つらかったですけど、つらくて当たり前。引退かなという思いもあったので。そこで支えてくれたファンの方、家族、友だちに感謝しています」。

 騒動後、自主的に活動を自粛してきた。レギュラー番組はなくなり、原点のファッションショーやイベントなどを地道に行ってきた。7月から3カ月限定で、カフェ「しぶや区」をオープン。連日、仕込みから料理、接客まで全力で行ってきたという。「目の前のお客さんと触れ合って、本当の意味での感謝することを体験しました。毎日3カ月、休まずに感じました。挑戦して良かった」と話した。

 騒動後、TBS系「サンデージャポン」に生出演して、涙を浮かべて謝罪したことはあったが、各社の取材陣が集まる囲み取材で謝罪したのは初めて。所属事務所「ツインプラネット」代表取締役の矢嶋健二氏(33)も見守る中、取材を終了しようとする運営スタッフを振り切る形で、謝罪の思いを伝え続けた。矢嶋氏は「本人としても、1つのケジメ、区切りとして(謝罪を)話したと思います。これからは、いただける仕事をゆっくりと着実にやらせていきたい」と語った。