劇団ひとり(37)が初監督を務める映画「青天の霹靂(へきれき)」(5月24日公開)プレミア試写会が14日、都内で行われた。

 マジシャンが主人公の映画とあって、試写会でも大がかりなマジックが行われた。壇上に立った大泉洋(41)が大きな青い布に覆われると、その中からひとりが現れるというマジックのほか、箱の中に入ったひとりの体がだんだん小さくなってしまうというマジックも行われ、取材陣向けの写真撮影はその状態で行われるなど、ファンを楽しませた。大泉も「こんなに緊張する舞台あいさつは初めて」と笑顔を見せた。

 映画初監督となったひとりについて話が及ぶと柴咲コウ(32)は「演出もすばらしかったんですが、ただ1つ、すごく人見知りで…。雑談とかなかったんです」とやや不満顔。それでも演出へのこだわりは相当なものだったようで、「理想は高かったですね」と評した。

 また、手が腱鞘炎になり、はりを打ちながら撮影に臨むなど、吹き替えなしの本格的なマジックに挑戦した大泉は「最初のカードマジックのシーンも86回撮りました」と明かしつつ、そのほかのマジックシーンもこだわりの連続だったそうで「『それが限界ですか?』とよく言われました」と、ひとりのモノマネをしながら撮影を振り返った。

 それでもひとりの才能については絶賛する大泉は「あらためて才能に驚かされました。見終わった後、両親と話したくなったり、子どもを抱きしめたくなる映画です」とアピールしていた。