阿部寛(49)主演で、古代ローマと現代日本の公衆浴場事情をコミカルに描いた映画「テルマエ・ロマエ2」(26日公開、武内英樹監督)のプレミア試写会が21日、群馬・草津温泉で行われ、阿部と上戸彩(28)が出席した。

 昨年5月のロケ以来約1年ぶりに同所を訪れた2人は、風情のある浴衣姿で登場。阿部は「仕事モードだけど、観光に近い感じ」。上戸も「リフレッシュの旅で来てます」と、久々の「ふるさと」の雰囲気を楽しんだ。

 撮影を機に、阿部が演じる浴場の設計技士ルシウスが、草津にゆかりのある著名人100人を集めた「草津に歩みし百人の碑」の面々に、101人目の人物として特別に選ばれた。過去には戦国武将の源頼朝や、与謝野晶子ら文人が名を連ねる中、ただ1人架空の人物としてルシウスの名が刻まれた。感想を聞かれた阿部は「微妙です。周りがあまりに歴史上の人物すぎて…」と恐縮しきり。上戸も「この映画の規模はすごい」と感激していた。

 テルマエ効果もあってか、草津温泉の外国人観光客は台湾、中国などアジアを中心に、年間約4万人が訪れるようになったという。同温泉の観光協会の山田寅幸会長(75)は「2人には草津とローマをつなぐ存在になってほしい」と期待を寄せていた。