東京・築地市場を題材にした初のドキュメンタリー映画「Tsukiji

 Wonderland(仮題)」の製作が決まり、同市場内で2日、製作発表会見が行われた。撮影は5月からスタートし、1年がかりで市場に密着する。

 製作の松竹の社員が、市場に約3年間、通い詰め、映像化を会社に直訴し、実現した企画。大角正常務は「築地市場が移転するから記録しようという(意図の)映画ではない。プロの仕事の素晴らしさを映像にしたい」と話した。

 日本の有名すし店を舞台にしたドキュメンタリー映画「二郎は鮨の夢を見る」が世界的にヒットしている背景もあり、同常務は「日本の文化、食は世界で高いレベルで見られている。意識するのは、今の思いでは海外」と、世界展開にも意欲を見せた。世界3大映画祭などへの出品も視野に製作を進める。