歌舞伎俳優片岡愛之助(42)が18日、都内で行われた映画「MOTHER」(27日公開)の完成披露試写会に、映画初監督を務めた漫画家の楳図かずお氏(78)と出席した。

 撮影では楳図監督が、表情などが一目で分かる絵コンテを用意してくれたといい、「さすが漫画家。『この方向性で役を演じればいいんだ』と分かった」と感心していた。

 楳図監督と母にまつわる話が原作のホラー作品で、愛之助は楳図監督を演じた。この日は2人そろって、赤と白のボーダーシャツ姿で、上映会前にはレッドカーペットならぬボーダーカーペットを歩いて登場した。愛之助が話すたびに、楳図監督が割って入るなど、まるで漫才コンビのように息はピッタリだった。愛之助は「こんなコントみたいなことをやってますけど、映画にはこんなシーン、一切出てこないですからね」と、本格ホラー作品であることを強調していた。

 楳図監督の影響で、最近は愛之助自身もボーダー柄のシャツを着ることも多くなったといい、取材陣から「彼女の感想は?」と、タレント熊切あさ美(34)との交際状況を問われると、「どうでしょうかね。楳図監督…」と話をそらそうと必死だった。