女優安達祐実(33)が20日、大阪市内で、主演映画「花宵道中」(11月8日公開)の取材会を開き、初の吉原遊女役で目覚めた感性を率直に語った。

 安達は結婚、出産から離婚も経験し、最近では「こんなに恋をしないものかなって。大人になったというか、ちょっと『あ、この人格好いいな』とか、あんまり(心が)動かない」。

 それでも、華やかな裏に厳しさのある遊女を演じたことで、恋の楽しさを思いだし、自身の中にある“女としての強さ”も増した。

 そのせいか、人生のパートナーに求めるものも変化したといい「昔は刺激とか、ドキドキ感を求めていたんですけど、今は安心感ですね。包容力も、そうですね」と明かした。

 昨年、写真集を撮影したカメラマンとの熱愛が報じられたが、彼については「信頼はできる人ですけど、そういう(パートナーになるような)人ではなかったということです」とも語った。

 安達は遊女を演じた今作で、大胆な濡れ場にもたびたび、挑戦。

 豊島圭介監督からは、ぬれ場に加え、演技面でも厳しい注文を受けていた。

 子役時代から芸歴の長い安達ゆえ、表現力が豊かで、演技力は高いだけに、豊島監督は「完璧さを少なくして」とリクエスト。

 遊女として生きるしかなかった設定に、安達は「演じてみたら結果、(子役から女優へと進んだ)私自身と共通点が多くあった」と振り返っていた。