25歳で急死した河本栄得さんの相方で、高校時代からの同級生だった高山トモヒロ(46)の著書を映画化した「ベイブルース~25歳と364日~」(31日公開)が18日、京都国際映画祭開催中のイオンシネマ京都桂川で先行上映された。

 上映後には高山と、コンビ役で主演した趙■和(ちょう・たみやす=35)波岡一喜(なみおか・かずき=36)、本人役で出演したオール巨人(62)かつみハート(51)が舞台あいさつを行った。

 ストイックな芸への追求心から、天才と呼ばれた河本さんを趙が演じ、波岡が高山にふんした。劇中、2人がベイブルースのネタを披露する場面もあり、実際には4~5分のネタを5本、完全に覚えていた。

 映画を見た巨人は「うまかったよ。RG、HGよりこっちのがうまい。THE

 MANZAIとか(賞レースに)出たらどう?」と、上方漫才の大御所が、趙・波岡コンビの漫才に太鼓判を押した。

 巨人はさらに「役者さんやから(表現力が)うまい。普通、しゃべれるからって、アナウンサー2人でやっても漫才はできん。それぐらい、漫才は難しいねんけどな」と、ほめ倒し。

 さすがに2人は「え…」と恐縮しきりだったが、大阪出身の2人だけに、師匠からのありがたい言葉に「そうですね。(賞レースに)出させていただきたい」とうれしそうだった。

 ベイブルースは、大阪・桜宮高野球部時代からの親友だった高山が、河本さんに誘われ結成。90年には上方お笑い大賞、ABCお笑い新人グランプリを獲得するなど、ダウンタウンを超える逸材と期待されていたが、94年に河本さんの急死でコンビ活動は消滅した。

 河本さんの没後15年だった09年10月に、高山が同名著書を出版。11年11月、メッセンジャー黒田が脚本と演出、高山が監修し、京橋花月で舞台化され、今回の映画化にいたった。※■は王へんに民