安倍晋三首相(60)が23日、東京・六本木ヒルズアリーナとTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた、第27回東京国際映画祭オープニングイベントで、小泉純一郎元首相(72)の長男で俳優の孝太郎(36)と壇上で“共演”した。

 安倍首相は、フェスティバルミューズの中谷美紀(38)にエスコートされてレッドカーペットを歩き、アリーナ内のステージに登壇。映画祭オープニング作品の米アニメ映画「ベイマックス」(ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ監督、12月20日公開)の日本語版声優を務めた孝太郎と、並んで壇上になった。

 安倍首相は「すごい熱気ですね。今年もスタートした感じがあります」とあいさつした。そして「ベイマックス」について「『アナと雪の女王』を生みだしたラスターさんが(映画祭を)訪れた。歓迎したい。今度の映画は(主人公が)敵に立ち向かっていくそうで…主役の声優を務める孝太郎さんのお父さんは、そういうタイプでありました。先を予測しにくい方でありますが、大いに勉強になりました」と、小泉元首相についてジョーク交じりで触れ、笑った。これには孝太郎も、苦笑いするしかなかった。

 また安倍首相は、クロージング上映される「寄生獣」(山崎貴監督、11月29日公開、完結編来年公開)についても熱く語った。「20年前の大ヒット漫画が実写化された。(実写化は)不可能ではないかと言われたが、日本の技術によってなしえたわけで、名優の皆さんと日本の最先端技術のコラボが楽しみ」。クールジャパン戦略の一端を担うことを作品に期待していた。

 レッドカーペット後のオープニングセレモニーでは、スペシャルアンバサダーの嵐の5人と、手を合わせて写真撮影に応じるなど、最後まで上機嫌だった。